C型肝炎について
C型肝炎は、C型肝炎ウイルス (HCV) に感染することで発症します。
感染
C型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染します。輸血後肝炎と言われ輸血により感染した患者さんが多いのも特徴です。
・ウイルス陽性の輸血による感染
・ウイルス陽性の血液が傷のある場所に付着したり、医療従事者の針刺し事故による感染
上記のような感染の機会に心当たりのある方は、C型肝炎ウイルスの検査をされることをお勧めします。
治療
慢性C型肝炎の治療の目的は、その後の肝硬変への移行と肝細胞癌発症の阻止にあります。
待望のインターフェロンを使わない副作用の軽減が期待できる経口薬が保健適応となりました。ダクラタスビルとアスナプレビルという薬です。今までインターフェロンが効かなかったり、使えなかった患者さんに適応があり、当院でも治療できます。今後はこのような経口薬が続々と発売され標準治療になっていきます。今まで副作用で治療をためらっていたり、高齢だからとあきらめていた方にもお勧です。
C型肝炎の治療は進歩しております。適切な診断と治療を行うために肝臓専門医の受診をお勧めします。
治療に関して分からない点や専門的な話を聞いてみたい方はご遠慮なく来院下さい。わかりやすく説明させて頂きます。
埼玉県では、肝炎治療医療費助成における診断書に記載ができる医師は、(1)日本肝臓学会肝臓専門医、(2)埼玉県肝炎医療研修会受講修了者のいずれかの者のみに限られます。当院でも記載できます。